香りが良く、節の少ない美しい木目の吉野杉。木の切り口に見られる模様“木目”は、たとえ同じ一本の木を製材しても、場所によって様々な木目が出てきます。また、木目が違うと印象も大きく変わってきます。
◆なぜ木目に違いが出るの?
木目に違いが生まれる理由として挙げられるのが、「木取り」です。木取りとは、吉野杉などの樹木から木材を製材することを言います。
木取りの方法には、年輪に対して垂直に切り取る「柾目」と、年輪に接する方向に切り取る「板目」があります。柾目は年輪が平行(縦縞状)な木目が現れ、板目は年輪が山形や筍形の木目が現れます。また、木取りをする際の高さや角度によっても木目に違いが出てきます。
◆木材の表情や雰囲気を左右する木目
木目は、重厚感や力強さ、安らぎ、あたたかみ、上品さといった雰囲気を演出してくれます。例えば、柾目は木目の模様が平行なので、すっきりとした印象を与えてくれます。一方、樹齢を重ねた証拠でもある年輪が強く感じられる板目は、柔らかくも力強い雰囲気を演出してくれます。
樹木の中でも特に優良杉の代表格である吉野杉は、年輪幅が細かく均一で強度があり、色や光沢の美しさから建築材や家具、食器など幅広い用途に使用されています。バランス良く刻まれた吉野杉の木目は、落ち着いた雰囲気と穏やかな心地良さを創り出します。同じ木でも異なる表情を持つ木目は、自然が生み出すアートとも言えます。
美しい木目の板材をお求めの方は、ぜひ株式会社 高政をご利用ください。
奈良県の吉野町にある株式会社 高政は、日本三大美林にも数えられる優良材の吉野杉を専門に取り扱う製材所です。
直径30〜60cmの中〜大径吉野杉を月間200㎥製材し、源平及び赤の造作材や構造材、建具材、板材などを製材しております。また、特殊寸法の注文に迅速に対応するため、自然乾燥させた芯去りの太鼓を専用の棚に入れコンピュータによるデータ管理を行っているので、注文材の準備も迅速に対応することが可能です。製品や注文に関して何かご質問等ありましたら、お気軽にお問い合わせください。